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便秘を解消する食生活
こんにちは、GIVING TREE CLINICの山口です。
今回のコラムでは、便秘に関連したお話をしたいと思います。
このコラムは、GIVING TREE CLINICでも実践している統合型地域精神科治療プログラム(OTP)より抜粋して解説いたします。
ご興味のある方は成書を読んでみてください。
https://www.chuohoki.co.jp/products/medical/5711/
精神科・心療内科で使用するおくすりは、腸の活動を低下させてしまう作用があり、便秘を引き起こしてしまうこともあります。
また、運動不足や不規則な生活になると腸の活動が低下してしまい便秘になってしまいます。
そのため、緩下剤を併用したり、運動や規則正しい生活をして、便秘を解消していくことが大切なのですが、規則正しい食事を心がけることもとても大切です。
規則正しい食生活については、以前のコラムで解説していますので、そちらも併せてご覧ください。
https://givingtreeclinic.com/blog/007-食生活を見直そう
食べる時間がない、食欲がないといった理由で朝食を抜いてしまうと、便秘になりやすい体質になってしまいます。
食事をすることで腸の活動がよくなって便意を感じ、排便できるようになります。
朝食後が最も強くこの反応が起こるため、便秘傾向のある人は朝食をきちんと摂取する習慣をつくることが大切です。
便秘にいい食生活のポイントとして、主食、主菜、副菜を毎食摂取することが大切です。
野菜や海草には食物繊維が多く含まれるので、毎食100グラム摂取することをを心がけましょう。
雑穀米や玄米にも食物繊維が多く含まれるため、便秘解消に効果があります。
果物には食物繊維のほか、果糖、リンゴ酸、クエン酸といった便秘解消に効果的な成分が豊富に含まれています。
脂質はついつい避けられがちですが、腸の活動を活発にする働きがあり、適量を摂取することはとても大切です。
タンパク質は過剰に摂取すると便秘の原になりますので注意しましょう。
ヨーグルトや牛乳など乳酸菌は腸内環境を改善しますので、定期的な摂取が望ましいです。
このようなポイントを念頭に、適切な食生活を心がけ、便秘になりにくい体質をつくっていきましょう。
山口 大樹
