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飲酒を減らす工夫をしよう
こんにちは、GIVING TREE CLINICの山口です。
なにかと忙しい年の瀬になりました。
年末年始は飲酒の機会も多いので、今回のコラムでは、飲酒に関連したお話をしたいと思います。
このコラムは、GIVING TREE CLINICでも実践している統合型地域精神科治療プログラム(OTP)より抜粋して解説いたします。
ご興味のある方は成書を読んでみてください。
https://www.chuohoki.co.jp/site/g/g80585711/
みなさんは、飲酒を控えるように主治医から指導されていませんか?
医者が患者さんに飲酒を控えるように指導する理由として次のようなことが挙げられます。
- 飲酒は服用しているおくすりの効果を不安定にしてしまい、精神症状の悪化を引き起こす可能性があるため
- 連日の飲酒により、睡眠や食事といった生活リズムが乱れ、健康状態や人間関係、仕事にも影響を及ぼす可能性があるため
- 身体がアルコールに慣れてしまうと飲酒量が多くなり、アルコールがないと生活できない状態、いわゆる「アルコール依存症」になる可能性があるため
- 毎日飲酒している人が急に飲酒をやめると、不眠、イライラ、不安、不快感、幻覚といった精神症状や、吐き気、動悸、発汗、手の震え、けいれんといった身体症状が出現する可能性があるため
しばしば、「リラックスするため」、「寝るため」といった理由で飲酒する人がいますが、多量の飲酒は不安や抑うつの原因になったり、脱水により睡眠の質を低下させることが知られています。
そのため、多量の飲酒にならないように、日頃から「節酒」、「減酒」を心がけることが必要です。
飲酒を控えようと頑張っているのに、同居家族が飲酒していたり、冷蔵庫にお酒が入っていたら、飲みたくなってしまいますよね。
また、友人や上司から勧められたお酒は断りにくいものです。
しかし、家族や本当の友人、信頼できる上司であれば、「飲酒を控えたい」というあなたの意思を尊重し協力してくれるはずです。
ですから、飲酒を控えていることを相手にはっきりと伝えることが大切です。
[飲酒を控えるコツ]
- 飲酒を控える意思をはっきりと表明する
- 家族も一緒に飲酒を控える
- お酒を家に置かない
- 飲酒欲求を引き起こす環境を避ける(飲み会に参加しない、酒屋やコンビニの前を通らない)
- 飲酒量を記録する
- 飲酒以外の趣味を持つ
- 断酒や節酒している仲間や先輩から助言をもらう
毎日飲酒している人が急にお酒をやめると、再び「飲みたい」という欲求が出てきて苦しむことがあり、この状態を「アルコール依存症」といいます。
自分ではアルコール依存症の自覚がなくても、なかなかお酒を控えられない場合や日常生活に影響を及ぼしてしまっている場合には、アルコール依存症の専門外来に相談してみるのもいいと思います。
(残念ながらGIVING TREE CLINICでは、アルコール依存症の専門的な治療プログラムを行っていないため、専門的な治療が必要な場合には、専門外来をご紹介させていただいています)
上手にお酒と付き合って、より健康で楽しい一年を迎えましょう。
よいお年をお迎えください。
山口 大樹
