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「嘘」をつく子どもの心理
あけましておめでとうございます、GIVING TREE CLINICの山口です。
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2026年もみなさんが健康に生活できるよう、微力ながら応援させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今回のコラムでは、嘘をつく子どもの心理についてお話をしたいと思います。
子どもが嘘をつくと、親はついつい叱ってしまいますよね。
しかしながら、子どもの嘘は悪意に基づく嘘ではなく、成長過程や心の状態を反映したサインであることも少なくありません。
まず知ってほしいこととして、「嘘をつく行為」は健全な発達過程の一部であるということです。
たとえば、幼児期には空想と現実の境界が曖昧なため、空想遊びの延長として事実と異なることをいうことがあります。
また、学童期には自己防衛や体裁を保つために嘘をつくようになりますが、これは相手のこころを理解する力が育ってきたことの証左ともいえます。
その一方で、不安や恐れが「嘘をつく行為」の背景になっていることも多く、失敗を親に強く叱られた体験が続いた子は、「正直にいうと叱られる」という誤った学習が定着してしまい、その場をやり過ごす安全策として嘘をついてしまうことがあります。
また、親の期待が大きすぎると、先述したような自己防衛や体裁を保つ目的で嘘をついてしまうことがあります。
他にも、親が忙しく余裕がないと、子は自分の話を十分に聞いてもらえないと感じ、親の注意や関心をひきたいという気持ちから、話を誇張したり作り話をすることもあります。
では、親は子どもの「嘘をつく行為」に、どのように関わっていけばよいのでしょうか。
まず大切なことは、ただ感情的に叱責や事実を追求するのではなく、「なぜ嘘をつかないといけなかったのか」、「嘘をつかないといけないほど困っていた」という視点を持ち、子が安心できる環境で、穏やかに話を聞いてあげることです。
そして、「正直」でいることで得をするという正しい学習を積ませてあげることが大切です。
失敗しても受け止めてもらえたという体験は、嘘に頼らない力を育てます。
もし「嘘をつく行為」が常習してしまい、親だけで対処することが難しい場合には、学校や専門機関に相談してみてもいいと思います。
早期に支援することは、子どもが安心して正直でいられる土台づくりに役立ちます。
「嘘」は子どもからのメッセージです。
その行為や内容だけでなく、「なぜ嘘をつかないといけなかったのか」という背景に目を向けることが、健やかな子どもの成長につながります。
山口 大樹
