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家庭・学校・医療の連携

[2026.03.03]

こんにちは、GIVING TREE CLINICの山口です。

先日、座間市学校保健会にて、「子どもの「いのち」を守るために家族・学校・医療ができること」というテーマでお話をする機会をいただきました。

関係者ならびにご視聴いただいた方々に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

今回のコラムでは、研究会を振り返って、その所感についてお話をしたいと思います。

 

まず感じたことは、「生徒のメンタルヘルス」に対する学校の先生方の意識の高さです。

学校から医療へのニーズは、発達特性のある生徒への対応が中心と考えていましたが、その多くは現場である程度対応できており、深刻な問題となるのは暴力事案や思春期心性に基づく問題行動にあるようです。

さらには、ゲームやスマホの適切な使用については多くの関心が集まっていました。

これらの問題の解決には、家庭・学校・医療の連携が不可欠であり、時には地域保健や福祉とも協働していく必要があります。

特にゲームやスマホに関連する問題は、現代社会が抱えるとても大きな課題であり緊迫の対応が求められますが、新しい領域であるがゆえ、まだまだ十分な知見が集積しておらず、私たち医療としても日々手探りで対応している現状にあります。

 

次に感じたことは、地域における支援体制や資源の差異です。

たとえば、支援級、通級指導教室、不登校生徒が利用する別室の設置・運用など、地域によって予算や人員などの理由で大きく異なっており、メンタルヘルスに不調を抱えた生徒たちを包括的かつ個別具体的に支援できる体制づくりのさらなる整備・拡充が必要と痛感しました。

これらの整備・拡充は地域行政が主体となって行うものですが、私たち医療もその必要性を地域行政に提言していく重要性を再認識しました。

 

本研究会のように、家庭・学校・医療が連携し知識や経験を共有することは、個別の生徒における対応を強化するだけでなく、教育現場、さらには社会全体のメンタルヘルス・リテラシーの向上につながり、よりよい「学校づくり」の礎となります。

保護者や学校の先生方と情報交換できる機会はとても重要であり、私たち医療にとっても大変勉強になります。

本研究会を通じてみなさまからいただいた貴重なご意見を今後の診療に活かしていきたいと思います。

山口 大樹

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