適応障害とは

• 適応障害とは、日常生活におけるさまざまなストレス（たとえば対人関係がうまくいかない、仕事や学校になじめない、家庭内葛藤がある、経済的な困窮、健康問題など）に対して、身体とこころが反応してしまい、「気持ちが落ち込む」「不安になる」といった症状がみられる疾患です。
• ストレスの多い現代社会においては、誰もがなりうる疾患ということができます。
• 主な症状として、上に挙げた症状のほかに、「眠れない」「食欲がない」といった精神症状、頭痛や腹痛といった身体症状、会社や学校への遅刻や欠勤・欠席、過食、アルコール多飲といった生活上の問題がみられます。
• 多くの場合、ストレスとなるできごとが生じてから3ヶ月以内に発症し、ストレスとなるできごとの解消から6ヶ月以内に症状は消退します。
• 発症の原因となるストレスが明らかに存在する点がうつ病と大きく異なります。

GIVING TREE CLINICの治療

• 適応障害は、原因となっているストレスを取り除くことで、症状は改善することが多いため、環境調整がもっとも大切になります。
• 重症の場合には、休職を検討する必要があります。
• 必要に応じて、職場と連携しながら、業務内容や業務量、異動や配置転換などについて一緒に調整いたします。
• 休職となった場合には、復職に向けて職場と連携しながら、必要に応じてリワーク（復職訓練施設）の利用も提案いたします。
• ストレスを上手にマネージメントするために、認知行動療法（CBT）が有効ですので、必要に応じて公認心理師・臨床心理士によるカウンセリングを行います。
• おくすりは、症状に応じて適切なおくすりを検討いたします。ストレスが解消し、症状が改善すれば、おくすりの継続的な内服は不要となる場合が多いです。