メニュー

双極性障害(躁うつ病)・統合失調症

双極性障害(躁うつ病)とは

  • 「気持ちが落ち込む」「やる気が起きない」といった「うつ状態」と、「気持ちが高ぶる」「なんでもできる気がする」といった「躁状態」を周期的に繰り返す疾患です。
  • 躁状態では、「気持ちが大きくなる」「多弁になる」「散財や借金をしてしまう」「過剰に活動的になる」「怒りっぽくなる」といった症状がみられます。患者さん自身はとても調子がいいと感じており、病気の自覚がないことが多いです。
  • うつ状態では、「気持ちが落ち込む」「好きなことに興味がわかない」「やる気が起きない」といったうつ病と同様の症状がみられます。
  • 躁状態の程度と持続期間により「双極Ⅰ型障害」「双極Ⅱ型障害(Ⅰ型より程度が軽く、期間が短いもの)」に分類されます。
  • 双極性障害の生涯有病率は、0.4%程度で、青年期に発症することが多いといわれています。
  • 双極性障害の原因は、まだ解明されていませんが、うつ病と比較すると遺伝的要因が関係しているといわれています。
  • 90%の患者さんが再発を繰り返してしまうため、継続した治療が必要となります。

GIVING TREE CLINICの治療

  • 薬物治療が中心となります。おくすりは、気分安定薬(炭酸リチウム、バルプロ酸、ラモトリギン)、抗精神病薬(クエチアピン、アリピプラゾール、オランザピン、ルラシドン)などを状態にあわせて使用いたします。
  • 抗うつ薬は、無効、あるいは薬剤性の躁状態を引き起こしてしまうリスクがあるため、原則的に使用いたしません。
  • 症状が安定したあとも、再発を予防するため、薬物治療を継続することが一般的です。
  • 再発を予防するためには、ストレスを上手にマネージメントすることが大切です。認知行動療法(CBT)が有効ですので、必要に応じて公認心理師・臨床心理士によるカウンセリングを行います。
  • 継続した治療が必要となる場合が多いため、必要に応じて「自立支援医療」「障害者手帳」「障害年金」などの申請について検討いたします。
  • 日常生活の支援が必要な場合には、訪問看護や訪問介護、デイケアなどの通所施設の利用を提案いたします。
  • GIVING TREE CLINICでは、経頭蓋磁気刺激療法(TMS)や電気けいれん療法(ECT)を実施していません。ご希望の際には、適切な医療機関をご紹介いたしますのでお気軽にご相談ください。

日本うつ病学会治療ガイドライン

統合失調症とは

  • 統合失調症は、脳の機能異常により、「幻覚・妄想(これらを陽性症状といいます)」「感情がわかない・やる気が起きない(これらを陰性症状といいます)」といった症状がみられ、慢性に進行する疾患です。
  • 陽性症状として、「自身を中傷する声が聞こえる(幻聴)」「誰かに攻撃されている、盗聴されている、監視されている(被害関係妄想)」「自身の考えが周囲に漏れている(自我漏洩体験)」「考えがまとまらなくなる(滅裂思考)」などがあります。
  • 約半数の患者さんは完全あるいは軽度の症状を残して回復するといわれていますが、症状が進行してしまうと、生活能力の低下が目立つようになり、日常生活に支障をきたします。
  • 統合失調症の生涯有病率は0.8%程度で、青年期に発症し、やや男性に多いといわれています。
  • 統合失調症の原因は、まだ解明されていませんが、ドパミンという脳内の伝達物質が関係しているといわれています。

GIVING TREE CLINICの治療

  • 薬物治療が中心となります。おくすりは抗精神病薬を使用いたします。
  • 比較的長期間の内服が必要になりますので、副作用の少ない新規抗精神病薬(第2世代)を使用し、できるかぎり少ない用量に抑えるように努めます。従来の抗精神病薬(第1世代)は特別の理由がある場合を除いて、原則的に使用いたしません。
  • 新規抗精神病薬(第2世代)には、アリピプラゾール、ブレクスピプラゾール、リスペリドン、パリペリドン、オランザピン、アセナピン、クエチアピン、ブロナンセリン、ペロスピロン、ルラシドンといったおくすりがあります。
  • GIVING TREE CLINICでは、統合型地域精神科治療プログラム(OTP)という専門的な治療プログラムを用いて、日常生活の支援を行います。

参考書籍

  • 継続した治療が必要となる場合が多いため、必要に応じて「自立支援医療」「障害者手帳」「障害年金」などの申請について検討いたします。
  • 日常生活の支援が必要な場合には、訪問看護や訪問介護、デイケアなどの通所施設の利用を提案いたします。
  • GIVING TREE CLINICでは、クロザピンの処方を行なっておりません。ご希望の際には、適切な医療機関をご紹介いたしますのでお気軽にご相談ください。

日本神経精神薬理学会統合失調症薬物治療治療ガイドライン

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME