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発達障害
(自閉スペクトラム症、ADHD)

発達障害とは

発達障害とは、脳の発達に偏りがあり、通常の発達過程とは異なるさまざまな特性をもつ障害です。その特性のために、人間関係や日常生活がうまくいかず、支援が必要になる場合に、「発達障害」と診断します。なかには、高い知能や芸術的な才能をもって活躍している方もいます。発達障害は、その特性によっていくつかのタイプに分類されます。ここでは診療場面でもよくみかける自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動性障害(ADHD)について説明いたします。

自閉スペクトラム症(ASD)とは

  • 自閉スペクトラム症(ASD)とは、「コミュニケーションや対人関係がうまくできない」「興味や関心が偏っている」「いつも同じ行動をしている」といった特性がある発達障害です。
  • 従来、「広汎性発達障害」「アルペルガー障害」「自閉症」と診断されていた発達障害の総称になります。
  • 主な特性として、「コミュニケーションが苦手である」「集団活動や対人関係がうまくいかない」「場の空気や冗談がわからない」「興味が偏っている」「こだわりが強い」「音に対して敏感である」などがあります。
  • これらの特性は幼少期より認めますが、軽症の場合には、おとなになってから気がつかれることもあります。
  • 知能は正常であることも多く、特定の分野に優れた能力をもっていることもあります。
  • 自閉スペクトラム症の有病率は1-2%程度で、男児に多いといわれています。

GIVING TREE CLINICの治療

  • 現在のところ、自閉スペクトラム症を完治させる治療はありません。
  • 自閉スペクトラム症の治療は、患者さんが自身の特性を理解し、自分らしく生きていける環境を作っていくことが目標となります。
  • 診断の補助のため、心理テストを行うことが多いですが、心理テストは診断を確定するものではありません。
  • 必要に応じて、学校や職場と連携しながら、悩みごとについて一緒に調整いたします。
  • アサーショントレーニング、ペアレントトレーニング、認知行動療法(CBT)、社会生活技能訓練(SST)などが有効ですので、必要に応じて公認心理師・臨床心理士によるカウンセリングを行います。
  • おくすりは、症状に応じて適切なおくすりを検討いたします。自閉スペクトラム症のイライラ感や怒りっぽさに対して、リスペリドン、アリピプラソールに保険適応があります。また、ADHDが合併する場合にはADHD治療薬の処方も検討いたします。

注意欠如・多動性障害(ADHD)とは

  • 注意欠如・多動性障害(ADHD)とは、「不注意」、「多動性・衝動性」を特性とする発達障害です。
  • 主な特性として、「忘れ物が多い」「ケアレスミスが多い」「整理整頓ができない」「授業中に離席してしまう」「スケジュールの管理ができない」などがあります。
  • これらの特性は12歳以前より複数の場所(たとえば家庭と学校)で認めますが、軽症の場合には、おとなになってから気がつかれることもあります。
  • ADHDの有病率は学童期の子どもの5%程度、成人の2.5%程度で、男児に多いといわれています。
  • ADHDの原因は、ドパミンやノルアドレナリンといった脳内の伝達物質が関係しているといわれています。

GIVING TREE CLINICの治療

  • ADHDの治療においてもっとも大切なことは、環境調整と生活指導になります。
  • 患者さんの特性について、ご家族、学校や職場がきちんと理解することがとても大切なため、必要に応じて、学校や職場と連携しながら、悩みごとについて一緒に調整いたします。
  • 診断の補助のため、心理テストを行うことが多いですが、心理テストは診断を確定するものではありません。
  • ペアレントトレーニングが有効ですので、必要に応じて公認心理師・臨床心理士によるカウンセリングを行います。
  • おくすりは、アトモキセチン、グアンファシン、メチルフェニデート、リスデキサンフェタミンといったADHD治療薬を使用します。
  • GIVING TREE CLINICでは、メチルフェニデート、リスデキサンフェタミンの処方が可能です。使用にあたっては、ADHD適正管理システムへの登録が必要となります。

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