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眠れない人、起きられない人への箴言

[2024.10.12]

こんにちは、GIVING TREE CLINICの山口です。

今回のコラムでは、睡眠に関連したお話をしたいと思います。

眠れないことや起きられないことでお悩みの方に、ぜひ読んでいただければ幸いです。

 

GIVING TREE CLINICにも、眠れないことや起きられないことに悩んで受診されている患者さんが多くいらっしゃいます。

そのような方のなかには、うつ病などの精神疾患に合併して不眠症を生じており、抗うつ薬や睡眠治療薬を用いた積極的な薬物療法が必要な場合もあります。

また、睡眠時無呼吸症候群、ムズムズ脚症候群、ナルコレプシーといった専門的な治療が必要な場合もあります。

その一方で、眠れないことや起きられないことにお悩みの方のなかには、実際には不眠症ではなく、別の要因から睡眠障害に陥っている方がおられます。

たとえば、昼寝をしていて夜が眠れない、遅くまでゲームをしていて朝が起きられない、お酒を飲みすぎて睡眠の質が悪い・・・などが挙げられます。

そのような場合に、むやみに睡眠治療薬を用いてしまうと、さらに生活リズムを崩してしまうばかりか、おくすりへの依存を生じてしまう危険性もあり、安易な睡眠治療薬の使用は控えるべきです。

 

そもそも睡眠時間には個人差があり、年齢とともに短くなっていきます。

もし、あまり眠れていないと感じていても日中の眠気がなく、生活に支障がなければ、無理に治療する必要はありません。

また、就寝時間に過度にこだわらず、リラックスして過ごし、眠くなったらベッドに入ろう程度に考えてもいいかもしれません。

 

寝る前のカフェイン摂取やスマートフォンのブルーライトの刺激は睡眠の質を低下させますので控えましょう。

眠れないからと言って飲酒される方がおられますが、アルコールの脱水作用や利尿作用により、かえって睡眠の質は低下してしまいます。

また、アルコール依存症になってしまう危険性もありますので注意しましょう。

 

長く寝過ぎてしまうことも不眠の原因となります。

休日に昼過ぎまで寝てしまったり、長時間の昼寝をしてしまうと、夜が眠れなくなり睡眠のリズムが崩れてしまいます。

朝はなるべく同じ時間に起きるように務め、昼寝をする場合には1時間程度に抑え、15時以降の昼寝は控えましょう。

日光を浴びて体内時計を整え、適度な運動をすることも大切です。

 

GIVING TREE CLINICの睡眠障害の治療は、その原因について一緒に考え原因を取り除き、睡眠の記録表を用いて生活指導を行い、おくすりを使用する場合には依存性のない睡眠治療薬の使用を推奨しています。

眠れないことや起きられないことにお悩みの方は、お力になれると思いますので一度ご相談にいらしてください。



山口  大樹

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